庭と子育てと私

庭をいじりながら子育てをする、アラフォー男の日記

食育の真髄は「筋書きのないドラマ」

皆様こんにちは。アラフォーで二児のパパ「たろはな」です。

 

 

我が家では食育を兼ねて、小さな庭で家庭菜園を行っています。

 

毎年作っているミニトマト、きゅうりに加えて、今年はナスとブロッコリーに挑戦しています。

 

 

(ミニトマト)

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(きゅうり)
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(ナス)

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そして先日、ブロッコリーを巡り、「これぞ食育!」といった感じのドラマがありましたので報告いたします。

 

 

 

こちら、問題のブロッコリーです。


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ぱっと見てわかる通り、ところどころ虫食いのあとがあります。

 

 

 

実は数日前まで、アオムシがついていました。

 

 

 

アオムシはモンシロチョウの幼虫です。キャベツにつくイメージですが、ブロッコリーをはじめ、アブラナ科の植物全般につくそうです。

 

 

 

結構な数がいたので、このままでは成長に影響すると思い、「ブロッコリーを育てたい」と言い出した長男と緊急会議。

 

 

 

彼には、

・アオムシはモンシロチョウの幼虫であること

・放っておくと葉っぱがかなり食べられ、ブロッコリーができなくなる可能性がある

という2点を伝えました。

 

 

 

少し考えた彼は「このままでいいよ」と言いました。

 

 

 

アオムシが育ってから、残ったブロッコリーを育ってれば良いとのこと。

 

 

 

ブロッコリーの成長とアオムシの命、どちらも大事で、正解はないと思います。

 

 

大切なのは「長男が自分で決めたこと」だと思います。

 

 

「これだよ、これが食育だよ」と、自己満足に浸っていたその数日後の朝、事件は起きました。

 

 

 

なんとアオムシが一匹もいなくなってたのです。

 

 

 

葉の裏、地面、鉢どこを探しても見つかりません。

 

 

 

少し考えてピンときました。

 

 

 

 

スズメです。

 

 

 

考えてみれば、春先からやたら庭に来ていました。

 

狙いは家庭菜園のマルチングに使っていた藁と、芝生を剥がしたあとの土にいた虫でした。

 

 

ブロッコリーにも藁を敷いていたため、アオムシはそのついでに見つかってしまったのでしょう。

 

 

その話を長男にしてみると、「かわいそう…」と、呟きました。

 

 

自分が食べたいと思っていたブロッコリーについた、言わば害虫であるアオムシのことを思いやる長男。

 

 

 

生き物達が命をかけて繰り広げる、筋書きのないドラマ。これを目の当たりにすることが、食育の本当のあり方なのかもしれません。

 

 

 

 

そんなことをしみじみと考えていたアラフォー親父は今、深刻な悩みを抱えています。

 

 

植えたばかりの若いみかんの苗に、大量のアゲハの幼虫がついてしまったのです。

 

 

 

数日様子を見ましたが、どうやらこちらはスズメに捕食されることはないようです。

 

 

数日の間に、みるみる間に禿げ上がっていくみかんの葉。

 

 

オロオロと眺め続ける父。

 

 

みかんを優先するならば、駆除すべき…しかし、長男の手前それはどうなのか。

 

 

迷っている私の目の前で、アゲハキッズはもりもりと葉を食い荒らしていきます。

 

 

今更ながら、アオムシを「このままにする」と言い切った長男の胆力に尊敬の念を覚えます。

 

 

 

筋書きのないドラマ、第二部「みかんとアゲハと私」

 

 

結末にご期待くださいm(_ _)m