三歳の長男はよく喋る。
その分、ちびっこ特有の言い間違いが多く、本人が真面目な分、面白い。
その中から、最近のヒットを3つ。
1.「ポッポの勇気」
長男が大好きなウルトラマンエースの主題歌の2番に「北斗の勇気が敵を裂く」という歌詞がある。
「北斗」はエースに返信する主人公、北斗星司。彼の勇気が敵を裂くということだろう。
しかし長男は一貫してこの部分を「ポッポの勇気」と言い張る。
車の中で何度聞いても、「ポッポ」だと譲らない。
ポケモン初代世代の自分としては「ポッポ」と言われたら、最初の草むらでコラッタと共に出現してくる、あのひこうタイプを思い出してしまう。ピジョットまで進化させ、最終的には「そらをとぶ」要員として、長く旅を共にした方も多いのではないだろうか。
なので「ポッポの勇気」と聞くと妄想が止まらない。※以下、初代ポケモン赤、緑をプレイしたことがある方のみ、お読みください。
1つ目のジムリーダー「タケシ」の繰り出すイワークに、「こうかはいまひとつだ」と言われながら「たいあたり」を繰り出す、レベル一桁のポッポ。
手持ちのポケモンはポッポを除いて既に「ひんし」状態だ。
なぜなら最初の三匹から選んだエース「ヒトカゲ」は、苦手な岩タイプ相手に早々に離脱。
残されたのは初めの草むらで捕まえたノーマルタイプのコラッタとポッポ、そしてトキワの森で捕まえた虫タイプのトランセル、偶然出会った電気タイプのピカチュウ。どれも「じめん」「いわ」のイワークには余りにも相性が悪い。
草タイプで「つるのむち」を使えるマダツボミを捕まえていれば状況は違ったかもしれないが、現実は厳しい。
倒れゆく仲間達の仇を打たんと、必死にたいあたりを繰り返すポッポ。
涙が止まらない。
そして目の前が真っ暗に…。
以上、初代ポケモンをプレイした方のみお楽しみいただける妄想でした。
2.「イモリの黒焼き、どろどろだぞ」
「千と千尋の神隠し」より。
釜爺が鈴に千尋を湯婆婆の所に連れて行くように頼むとき、そのお礼として「イモリの黒焼き」を渡す際の台詞。
正しくは「イモリの黒焼き、上物だぞ。」
「上物」という言葉は3歳児に難しいとは思うが、「どろどろだぞ」はないだろう。
いくら姉御肌のお鈴さんでも、絶対に断るだろう。
3.「内蔵タイム」
ウルトラマンシリーズ最新作「ウルトラマンデッカー」の主題歌「Wake up Decker!」より。
サビの「Ride on time! Go Decker!」が、彼には「なーいぞうたーいむ、ゴー、デッカー」に聞こえるらしい。
これは酷い。
もし、満を持して登場した、令和の新ウルトラマンの見せ場が「内蔵タイム」だとしたら怖すぎる。
英語なので聞き取れる訳ないのだが、一応正しい歌詞と意味を教えておいた。
他にも数限りなくあるのだが、個人的にツボったものを紹介しました。