お産は奇跡。
十月十日、母親と赤ちゃんが数多くの困難を乗り越えた結果が、出産だ。
日々育児に追われていると、その事実をつい忘れてしまう。
最近「コウノドリ」という漫画を読んでいて、出産前の「あのときの気持ち」を思い出した。
「あのときの気持ち」を、一言でまとめると「妻も子も、無事に生まれてくれさえすればいい」だ。
「コウノドリ」では、切迫早産、未熟児、帝王切開、無頭性など、様々なテーマが出産が描かれている。
漫画レビューではないので、細かい内容は省略するが、我が子が誕生するまでの気持ちを思い出させてくれた。
一人目の出産では「頭が大きい」と、毎回の検診で言われていた。ドクターは「正常の範囲内」と言っていたが、とにかく心配だった。
水頭症?それとも他の病気が?産むときの妻の負担は?
二人目は子宮内の状態から、一時大学病院での出産になりかけた。
場合によっては緊急手術が必要になり、輸血が必要になるかもしれなかった。
「無事に生まれてくれれば、それで十分」
そう強く思っていたが、「コウノドリ」を読むと、改めてその「無事に生まれてくる」ということそのものが、とんでもなく大変なことだということがわかる。
冒頭にも書いたが、「出産」とは奇跡なのだ。
うちは最終的には、二人共大がかりな手術になることはなく、元気に生まれてくれた。本当に有り難いことで、妻と、二人の子医療スタッフの方々には感謝しかない。
目の前にいる我が子は、奇跡の賜物なのだ。
育児で辛くなった時こそ、そのことを思い出したい。
今育児がキツイ方はぜび、「コウノドリ」を読んでいただきたい。
え?その時間があったら寝たい?
そりゃそうですよね。育児は体力勝負。睡眠が一番。
じゃ、ちょっと空いた時間にでも読んでみてください。「あの時の気持ち」が思い出せます。
今ミルクを飲ませ終わった長女が、寝ぼけながらニヤッと笑った。
可愛すぎる。天使だ。
そういえば一時間前、長男は寝ながら私の顔を蹴り飛ばした。
睡眠中も気が抜けないとは、さすがは「悪魔の三歳児」だ。
どっちも奇跡の賜なんだな、コノヤロー