漫画「コウノドリ」の出生前診断の回を読みました。
出生前診断とは、妊娠中に検査することで、いくつかの遺伝的な障害が分かるものです。
その中で最も一般的に知られているのは、21トミソリー、「ダウン症」です。
もし、お腹の赤ちゃんに遺伝的な障害があったら…その赤ちゃんを産むかどうかの選択について葛藤する夫婦の姿が、かなりリアルに描かれていると感じました。
どんなお話だったかは、実際に皆さんに読んで戴ければと思います。(すみません、リンクの貼り方が分からリませんでした。「マンガBang!」というアプリで読めます。)
個人的に印象的だったのが
「安易に中絶を選択する夫婦はいませんね」
という台詞。
確かに「中絶」を選択した場合、客観的な事実としては
「お腹の赤ちゃんに障害があるから、中絶する」
というものしか残りません。
でも、親となる夫婦の、その決断をするまでの葛藤は計り知れないものがあると思います。
決して外野が「可愛そうだ」とか、「命の選別だ」とか、余計なことを言うべきではない内容です。
かくいう私も、2児の親になる前に、「もし生まれてくる子に先天的な障害があったら」と、考えたことがないわけではありません。
ただ、うちの場合は、「出生前診断は受けない」と、かなり早い段階で決まっていました。
理由は二つ。
一つ目が、私の職業がら、遺伝的な障害をもったお子さんと接する機会が少なくなく、その子達の成長を目の当たりにしていたこと。
もう少し言うと、障害というのは、生まれる前に分かるもの以外にもたくさんあり、生まれてから分かるものも多いということ。
そして、障害の有無に関わらず、「子供の成長は単純に嬉しい」ということを身をもって実感していたこと。簡単に言うと、「頑張れる」という直感的な何かがあったことです。
二つ目は、妻が「どんな子でも産む」と言い切ったことです。
一人目を授かったときに、出生前診断の話をしました。その時に「どんな子でも産むから、受けない。」と言われました。
産むかどうかの判断は夫婦で相談するべきだと思いますが、実際に体を使うのは女性です。その女性の判断は最大限尊重しなければならないとことと、私自身も近い考えだっため、我が家でば早い段階で出生前診断は受けないということに決まりました。
デモンストレーション決して、出生前診断を受けられるご夫婦や、その結果中絶を選択される方々を否定するつもりはありません。
先述しましたが、夫婦の決断をは何よりも優先して尊重されるべきで、外野がどうこういう問題ではないと思います。
幸いなことに、我が家の長男、長女、二人の子は生まれたときに分かる障害はありませんでした。
母子ともに健康で、五体満足で生まれてくれた。
その時の感動と、感謝の念があれば、この先どんな困難があっても乗り越えていける。そう、強く思いました。
先はど、ようやく長女が寝た直後、廊下を長男が全力で駆け抜けたため、その足音で目を覚ましてしまい、寝かしつけが振り出しに戻りました。
経験者にしか分からない、独特のストレスと脱力感が襲ってきましたが、そんなときこそ、彼が生まれた時の、あの感動を思い出したいものです。
生まれてきてくれてありがとう。
元気に育ってくれてありがとう。
でも、もう寝る時間だぞ、コノヤロー。