こんにちは。2児のパパで、アラフォー育休取得者の「たろはな」です。
今回は育休中の「自由時間」について。フランスの思想家ルソーの名言を引用し、語りたいと思います。
「子育て中は自由な時間がない」とよく耳にすると思います。
自分が経験してみた実感としては、ワンオペの場合、自由時間は「確実に生まれない」。
夫婦で育児できれば、「その気になれば捻出できる」です。
まずワンオペですが、これはもう自由時間は生まれようがありません。
子どもが起きている時間は基本的に手が離せません。寝ている時間はフリーに動けるように見えますが、掃除、洗濯、食事の準備など、溜まっている家事を消化するだけで過ぎてゆきます。
では夫婦二人で行えばどうか。
子どもが昼寝をするまで、片方が育児、片方が家事を同時進行で行うことで、昼寝の時間に自由時間を捻出することができます。考えてみればワンオペでこなしている方が全国にいるわけですから、二人でやればある程度の余裕が生まれてしかるべきです。
ただ、この「自由時間」、ただの自由時間ではありません。
育休男性にとって、最も試される時間ではないかと、私は考えています。
今現在、我が家では、長男、長女ともに昼寝中です。妻は長男に付き添っています。長男は添い寝する人がいないと、すぐ目を覚ましてしまうのです。
つまり、この間、私は誰にも遮られない「自由時間」を手にしたのです。
しかし、そこで何をするか?それが問題だ。
自分のために時間を使うとしたら…。筋トレ、スマホチェック、自分も昼寝など、やりたいことはたくさんあります。
しかしそこで自分のために時間を使うと、細かく残っている家事が後に残ります。
今リビングを見渡しても、置きっぱなしにされているカバンが3つ。流しには食器が数個、床には哺乳瓶が一つ。そしてそろそろ夕飯の支度をはじめてもよいころ。
よく「家事に終わりはない」と聞きますが、まさにその通りで、探そうと思えば必ず何かしら見つかります。
せっかくの自由時間、自分のために使うか。はたまた、育休を取得したときの初志に従って家事を片付けるか。これを自分で決めなければならないところが、「自由時間」の「不自由」たる所以です。
有名な思想家、ルソーは「人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。」と語りました。
正に今の私のための言葉のようです。自分のために自由に使いたいが、「家事をした方が良いのでは」という、心の鎖に縛られているのです。
ちなみに、本来の意味は、革命によって王政を終わらせたフランスの市民全体の現状と、これからの社会の在り方をとらえた言葉であると記憶しています。
フランス革命に大きな影響を与えた、歴史的思想家ルソー。自分自身の言葉が21世紀の家庭の在り方にまで影響を与えているとは、彼も思うまい。
そしてその葛藤を乗り越え、私は今ブログを書いています。
床には哺乳瓶が転がったままです。
そう、家事という「鎖」から解き放たれた私は、今、本当の「自由」を手に入れたのです。
若干の後ろめたさはありますが、「真の自由にはある種の背徳感がつきものである」と、私は勝手に納得しています。
たまには息抜きしないと、途中で倒れてしまうぜ!
拝啓、育休を取得し、家事、育児に奮闘中の皆様。
時には息抜きして、自分のために時間を使うことも、精神衛生上大事なことだと思いますよ。